【専門家解説】帝王切開の傷跡 おすすめケア方法

妊活・出産前後
妊活・出産前後

この記事ではフェムテックエキスパート(日本フェムテック協会)監修のもと、帝王切開の傷跡やケア方法についてご紹介いたします。

現在妊娠中の方、これから帝王切開で出産予定のある方、すでに帝王切開にて出産された方や、帝王切開での傷跡に不安や困っている方々におすすめの記事となっていますので、ぜひ最後までお読みください。

5人に1人が経験する帝王切開とは 

帝王切開」とは、逆子やへその緒の問題、予定日超過など、何らかの理由で産道を通って腟から赤ちゃんが娩出される「経腟分娩」が出来ないときにおなかと子宮を切開して赤ちゃんを取り出す分娩方法です。

近年、帝王切開によるお産は増加傾向にあり、妊婦さんの4~5人に1人は帝王切開で出産しています。

帝王切開で出産すると、傷あとがどのくらい残るのか女性なら気になりますよね
実は帝王切開による出産では、個人差はありますがどうしても傷あとが残ってしまいます。

しかし、きちんとケアをすることで傷の跡を目立たなくすることが出来るんです。

帝王切開には大きく分けて「横切開」と「縦切開」の2種類の切開方法があります。
まずはそれぞれの切開の仕方とポイントを一緒にみていきましょう。

帝王切開の横切開と縦切開

帝王切開 横切開とは

帝王切開における横切開とは、子宮の下の方、ちょうどアンダーヘアーの少し上のあたりを横に10~12㎝程度切開する方法です。

  • ビキニラインを目指して切開するため術後は下着で目立ちにくい
  • 皮膚割線に沿っているので傷跡がくっつきやすい
  • ケロイド(傷の跡が赤く盛り上がった状態)になることが少ない
  • 赤ちゃんを取り出すのに若干時間がかかる
  • 術後の痛みが縦に切るよりも強いことが多い
  • 術後は傷口の感覚が鈍くなってしまう
ピボレディ
ピボレディ

あらかじめ出産する日がわかっている予定帝王切開では
傷跡が残りにくい横切開が選択されることが多いですよ。

帝王切開 縦切開とは 

帝王切開における縦切開とは、おへその辺りから恥骨に向かって10~12㎝程度切開する方法です

  • 腔内が良く見え手術操作がしやすいので、赤ちゃんを素早く取り出すことができる
  • 傷を延長する必要がある場合、縦切りであれば、その対応が横切りよりも容易
  • 切開部のお腹の筋肉が縦方向に走っている事から、横に切るよりも痛みが少ない
  • 赤ちゃんを取り出すのに若干時間がかかる
  • 術後の痛みが縦に切るよりも強いことが多い
  • 術後は傷口の感覚が鈍くなってしまう

緊急帝王切開の場合は 「縦切りになる」 と言う噂もありますが、実は緊急度合いや胎児と母体の状態、医師の考え次第で横切りが可能なケースもあります。可能ならば、事前に先生と切開方法を相談できるといいですね。

帝王切開の傷跡の経過と痛み

不安だった帝王切開による出産を終えて、やっと赤ちゃんに会えた喜びもつかの間、出産の後には、傷口の痛みと後陣痛(子宮収縮の痛み)の両方を同じ時期に味わうことになるので、産後は一時的に大変です。しかし痛みはいつまでも続くわけではありません。

少しでも不安が消えるよう、出産後の傷と痛みの経過を一緒にみていきましょう。

帝王切開後 痛みのピーク『炎症期』 

傷口は閉じていきますが、傷が治る段階のなかで「炎症期」と呼ばれる時期です。
皮膚の下で炎症は続いており、赤い腫れや痛みが生じます。

帝王切開後の傷の痛みのピークは、術後1~2日です。
痛みの度合いには個人差がありますが、一般的に麻酔が切れることで傷口に強い痛みを感じる人が多くいます。

さらに開腹した傷口の痛みだけでなく、子宮収縮にも痛みを感じることがあるため、双方が重なり強い痛みを感じる人もいるでしょう。
この状態が2~4日続きますが薬で痛みを抑えていきます。

帝王切開後 かゆみと痛みが出てくる『増殖期』

傷は「増殖期」=新しい細胞が増殖して傷になった部分を埋めていく時期に入ります。
炎症期ほど強い痛みはありませんが、軽い痛みやかゆみ、皮膚の赤みなどが見られることが多々あります。
傷が閉じると新しい細胞が生まれ、傷を埋めていく増殖期が3週間〜1カ月程続きます。

帝王切開後 だんだん気にならなくなる『成熟期』

「成熟期」は痛みやかゆみも徐々になくなっていく時期です。
そして傷跡も次第に目立たなくなっていきます
ただし傷口になんらかの異常が起こった場合は赤く盛り上がり、目立つように残ってしまうこともあります。そうならないためには炎症期~増殖期~成熟期までがスムーズに進むよう、傷口の自然治癒をできるだけ妨げないことが大切です。

そして、産後1年ほどかけて回復し、傷口は自然と目立たなくなります。

帝王切開の傷跡保護におすすめ専用テープ

帝王切開での傷跡をできるだけ目立たなくするには、傷跡のケアがとても大切です。
傷跡になる要因として

  • 体質
  • 紫外線
  • 傷あとへの伸展刺激
  • 衣類等との摩擦
  • テープをはがす時の刺激

などがあります。
目立たない傷跡にするためには傷跡専用テープを使って伸展刺激(皮ふを伸ばさないこと)を抑制することが大切です。

傷跡専用テープを使うことで衣類や下着のこすれによる摩擦刺激の軽減にも。
どんな専用テープがいいか分からないという方に、帝王切開や手術の傷跡に優しく保護するおすすめの傷跡パッチをご紹介いたします。

貼るだけで傷口を保護できる 傷跡パッチ|Cata-MEDICA

帝王切開や手術の傷跡におすすめ

◇特徴
原材料に医療用シリコーンを使用しています。クッション性で傷跡と優しく保護。
はがす時に痛みが少ないので安心です。

◇使い方
傷跡の形にハサミで簡単に切ることが出来ます。
カット後は傷跡に貼るだけで簡単ケア

◇繰り返し利用可能
毎日貼って洗っての繰り返し利用が出来るのでお財布にもやさしい。
最長で1か月程度の利用が可能です。

ピボレディ
ピボレディ

外部からのばい菌や汚れも防いでくれるので安心ですね

帝王切開した傷跡が痒い、腫れて痛いときは

術後の傷などが赤く腫れたり、かゆみが伴う場合は炎症が続いているサインかもしれません。

産後1カ月健診前なら、帝王切開をしてもらった産婦人科を受診するといいでしょう。それ以降であれば健診の時や、皮膚科や形成外科、とくに傷あとの治療をしている先生に早めに診てもらうことをおすすめします。

またドラッグストアでも傷跡を目立たなくする塗り薬があります。気になる方は薬剤師さんに相談してみてください。

帝王切開の傷が赤く腫れあがる 肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)とケロイド

帝王切開に限らず、手術やケガをしていったん治った傷が1~2か月後から赤く盛り上がり、みみず腫れのようになることがあります。

そのような場合には、肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)やケロイド瘢痕の可能性があります。
肥厚性瘢痕とケロイドは見た目では区別は困難ですので違いを一緒にみていきましょう。

肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)の特徴

  • もとの傷の範囲で赤みや盛り上がりが生じる
  • 軽いかゆみや痛みがある
  • 時間が経てば、自然に治ることがある

ケロイドの特徴

  • もとの傷の範囲を超えて赤みや盛り上がりが広がっていく
  • 強いかゆみや痛みがある
  • 自然に治ることが少ない

肥厚性瘢痕やケロイドになってしまったらまずは病院へ

傷跡の中でもケロイドや肥厚性瘢痕は、病気扱いとなることから、原則、保険による治療が可能です。(一部自費治療もあり)

肥厚性瘢痕・ケロイドの治療方法

  • 内服薬
  • 放射線
  • レーザー
  • 副腎皮質ホルモン(ステロイド)
  • 手術

症状の改善には長い時間がかかり、最低でも半年、患者さんによっては1~2年かかることも多いことから、焦らずに根気よく治療を続けていくことで傷跡が目立たなくなります。早めに整形外科か皮膚科に相談しましょう。

まとめ

  • 帝王切開には「横切開」と「縦切開」がある
  • 横切開は、傷跡が目立ちにくい位置。術後の痛みが強く出る場合がある
  • 縦切開は、赤ちゃんを素早く取り出せる。傷跡が目立ちやすい位置になる
  • 傷跡には、貼るだけで傷口を保護できる傷跡パッチ|Cata-MEDICAがおすすめ
  • 赤く腫れたり、かゆみが続く場合は早めに医療機関へ相談

PIBOLA.では、傷跡パッチ|Cata-MEDICA 以外にも、女性に寄り添った商品を他にも多数取り扱っております。気になった方はチェックしてみてくださいね。

監修者情報: ミヤト アヤカ(フェムテックエキスパート所有

2022年 フェムテックエキスパート取得(一般社団法人日本フェムテック協会認定資格)
自身がPMSやデリケートゾーンの悩みを抱えた経験をもとに、女性特有のデリケートなお悩みに優しく寄り添う通販サイト【PIBOLA.(ピボラ)】の立ち上げ、企画運営に携わる。
夫と
幸せな家庭を築くため、奮闘中。
趣味は旅行とカフェ巡り。グルテンフリー実践中。

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